中古で譲ってもらったフレームを元にバラ完したCAAD8ちゃん。バラ完してみたシリーズの記事を経て、アトリエ近辺用のバイクとして大活躍中ですが、なんだかハンドリングがカクカクしているのでよくわかんないけどヘッドパーツと呼ばれる部分をバラしてみた。
パーツを分解して洗浄
ステムと呼ばれるハンドルバーと車体を繋ぐパーツがこのように固定されていることを確認し、よくわからないままにネジを外していく。
上下にあるリングは、ハンドルバーの高さを調整するためのものでコラムリングと呼ばれているらしい。
なるほどこれをステムの上に入れるか、下に入れるかで高さを変えるわけだ。
とりあえず上から固定してあるネジを外してみた。思ったよりも長くて太いねじでした。
サビてるからこのネジだけ変えたいけれど、お店には売ってませんでした。
ステムを外します。
横についている2つのネジを外すといとも簡単に外れました。
思ったよりも複雑な作りをしているようです。
それにしてもきたねーな!
フロントフォークを取ってしまいます。
これがベアリングかな?
汚すぎだろ!
とりあえず全て外しました。きったないグリスは全て雑巾で拭き取りました。
ベアリングのクリーニングと各部位のグリスアップ
とにかく汚いベアリングもバラします。
このように3つの部品に別れていました。
汚いグリスを拭き取り、とりあえず使えそうなグリスを塗りたくって元に戻します。
金属を先にはめてから…
赤いプラスチックを間に入れ込む。
上下があるっぽいのでよく見て下さい。形を見てちゃんとハマりそうな方が正解です。
綺麗に拭いたフロントフォークにもグリスを塗りたくっておきます。
もっといいグリスがあると思うのですが、これしかないのでとりあえず使っちゃいます。
パーツを元に戻す
バラバラにしてわけわからなくなってしまったのですが、これらのサイトにわかりやすい図がありました。
下から順に入れていきます。
クラウンレース(下球押し)
これは専門のツールで圧入されているらしく、ちょっとやそっとじゃ外れないみたいです。
このパーツは特に触れず、掃除とグリスアップしただけで終わりです。
下ベアリング(カートリッジベアリング)
まずは下のベアリングを入れます。
ベアリングは2つありますがどっちも同じものです。
向きに注意します。角が落とされている方が上下に向き合う形で入れます。
フレーム
フレームを入れます。
特に気にするところはなさそうです。
上ベアリング
上のベアリングを入れます。これまた向きに注意。
スリーブ(センタリングスリーブ)
ベアリングとフロントフォークの間の隙間をなくすために存在すると思われる金属のリングを入れます。
これでガタツキがなくなります。
スペーサー(ゴムのリング)
薄くて黒いゴムのリングを入れます。
金属のリングの厚み分をならすためにあるのかな?と思いますが、ヘッドトップカバーがフレームと干渉してヘッドセットの球押し調整が出来ない時に使用するのだそうで、説明から漏れている場合も多いです。
ヘッドトップカバー(ダストカバー)
簡単に言うとベアリングたちの蓋ですよね。
コラムリングとステムを戻す
最後にステムとトップキャップを戻して締めます。
先に上から(トップキャップから)ガタのでないように締めるのがポイントで、先にステムを締めてしまうと中に空洞ができたまま締めてしまうということになります。
最後に左右ずれないようにステムを固定すれば完了です。
ガタが出ないように注意する点
先ほども述べましたが、ステムパーツを固定する際には、先に上からのネジを閉める必要があります。
この時にガタがないようにきっちり閉めます。その後でステムの横からのネジをすればガタ付くことはないはずです。
ガタつくのは、隙間が生じた状態で先に横から固定してしまっているか、インテグラルヘッドパーツの取り付けの順番が間違っているかのどちらかでしかないのかなと思います。
あとはトルクの値に気をつけて取り付ければオッケーかなと思います。
僕はバラ完だったためにヘッドパーツの中身がよくわからずだったのですが、完成品の場合は写真を取りながら一つ一つ取り外してオーバーホールすれば良さそうですね。
ガタがなくなったのはかなりストレスが無くなりました。
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